2016/08/03
優しさと甘さの違いについて考えたことってありますか?
自分では優しさだと思って接しているつもりでも、結果的には甘やかしてるだけだったりと、けっこう紙一重な部分もあります。
僕自身も未だにうまく使い分けられていないんですが、行き過ぎた優しさ(=甘さ)が招く結果についてふと思うところがあった出来事について触れてみます。
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とあるスーパーにて。
こんな場面に出くわしました。
表面がラップで覆われてるだけの商品あるじゃないですか。和菓子の商品だったんですけど、キレイな見た目に興味を持ったんでしょうね。それを指で、ギュ~って押さえてる幼い子がいたんですよ。
もちろん押さえられたところはへっこんで、もう売り物にならないわけです。
するとそこにたまたま居合わせた店員のおばちゃんが近寄って、やさしく「だめだよ~まだお店の物だからね~お母さんに怒られちゃうよ~」みたいなことを言ってたんです。
で、言われた子が涙目になってうるうるしてるところに母親登場。
それを見て(ふぅ、もう大丈夫か)と思って去ろうとしてたら、そのママン、謝るどころか事情を聴こうともせず、
(なにウチの子泣かしてんの?)みたいな表情でおばちゃんを睨んでるわけです。
・・・。
さらには、売り物にならなくなった商品を買い取りもせず、そそくさと立ち去っていきました。
・・・。
ババア〜ッ!!
それは違うだろ。アンタんとこのガキがアンタの監理不届きで店に損失出してんだよ。商品の破損自体はちっさい子がやったことだから仕方ないとして、きちんと叱るなり、理解させるなりすればいいよ。
ただ、責任は親のアンタが取るべきだろ。
この商品一つにしても原価があって、人件費があって、やっとお店の利益があるってことをわかってない。
ガキんちょにそこまでの計算が分かるはずもないからそこはいいんだけど、大人ならそれくらい分かるだろうし、(いや、分からないからそういうことを平気で出来るのかもしれんけど)
そもそもまだ自分の物になっていない商品を好き勝手扱うのはダメってことくらい教えるべきだろ。
ここで甘やかされたあの子は、下手すると悪いことをしたという自覚がないまま今回のことから何も学ばないし、学ぶどころか、いざとなったら周りの人がどうにかしてくれるっていう甘えを覚えたんじゃないかなと思う。
こういう幼い頃の経験が、その後の人格を造っていくんじゃないの?
ここで叱らないで、いつ叱るん?
こういう母親が怒るタイミングって、誰かに迷惑をかけた時じゃなくて、自分に迷惑をかけた時だったりしそう。
すると子どもはどうなるか?
そこだけに神経を使う。親の機嫌を損ねないようにすることに注意を払う。家の中ではいい子だけど外では自分勝手。
はい、ウチの子がそんなことするわけないざますペアレントの誕生である。
とりあえず、あのままだと「こういうことをしたら、こうなる」っていう想像力が働かないんじゃないんかなぁ…。
想像力がないとどうなるか
最近でも中学1年生の男の子が同級生に暴行されて死んでしまったって事件あったじゃないですか。
あれも主犯の子が「殴るのをやめた後にどうすればいいかわからなかったからやめられなかった」って言ってたらしいんですが、逆に「殴り続ければどうなるか」はわからんかったんかなって思う。
そもそも理由としても意味不明ですけど、根本は想像力の欠如ですよね。
僕も中学生の頃には人を殴ったりした経験があるけど(ワイルドだろぉ自慢じゃなくて)、罪悪感がものすごいんですよ。
殴った自分も拳が痛いし、ふと冷静になって相手の痛そうな表情見てると(ご、ごめん)って申し訳なくなったし、本当に気分の良いものじゃない。
あれを平然とやってのけるってことはやっぱり幼い頃に「相手のこと、周りのことを考える」っていう経験が足らなかったと思わざるを得ません。
今の自分の行動の先に何が待っているかが理解できていない。その場の感情でしか動いていないんです。
動物と一緒。いや、まだ犬ネコの方が賢いかもしれない。
僕にはこの要因の一つとして、幼い頃になんでも許されて甘やかされてきたっていう背景があるんじゃないかなって思っちゃいます。
うん、ちょっと話が飛躍しすぎてしまったけど、とにかく幼い頃のそういうところからすでに影響出てるはず。
少子化で一人っ子家庭が増えてきて、大事に育てられるようになったというのもあるでしょうけど、「子どもをかわいがる」ってことの意味を履き違えてる人が増えているようにも感じます。
自分ちの子が一番かわいいのはわかる。僕もウチで飼ってるワンコがよそのワンコより断然かわいいって思うし、そこまでは同じ。
けど、だからと言って、子どもがイヤな思いをしないようになんでもかんでもかばう守る、甘やかすのは違うんじゃない。
誰かに迷惑をかけた、相手を傷つけたりしたら、ダメなものはダメって叱らないと。
こう改めて書くと、そんなの知ってるし当たり前のことじゃん!って思うけど、実際には僕が目撃した親子のように、できてない人がいるのも事実なんですよね。
今後、別の機会ではきちんと気づいていってくれることを願います。
かわいい子には旅をさせよ
今回、なんでこんなことについて書いたのかというと、最近のニュースを見ていて、なんだかな~とずっと引っかかっていたんです。
虐待にしろ、暴行にしろ根本は想像力の欠如、相手のことを考えられていない、それって性格の問題だし、だったら幼い頃の教育に問題があるんじゃないんかなぁ?うーんうーん…
とモヤモヤしてたところに冒頭の親子が目に入って…
「おまえじゃあああ!」
と一気に導火線に火がついたわけでございます。
あの一場面が必ずしも悪い方向に働くというわけでもないけどね。
結局のところ、今回の例でいう優しさと甘さの違いは何か?っていうと
「相手が自分の頭できちんと考えるという課程を与えるか否か」ってところかと思います。
頭を使うのってめんどくさいし、負担なんですけど、長いスパンで考えたら絶対そうさせた方が良いのは分かるはず。
ライオンの親も子を崖から突き落とすって言うじゃないですか。(本当はしないらしいけどw)
獅子の子落とし
【意味】獅子の子落としとは、わが子に厳しい試練を与え、その器量を試すことで一人前に育てることができるというたとえ。
教育って成果が見えるまで数年、数十年って時間がかかるし、人は目に見えないものを軽視しがちなので、これがどれほど重要なものなのかは伝わりにくいところではあるのがもどかしい。
って自分・・・、
子どもがいるわけでもなければ、教育業界に携わってるわけでもないんだけどね!!
えらそうに語って、正直すまんかった!
というわけで、
ついつい長文になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
って飛ばした?w
とりあえず終わり!!
編集後記
・・・男性諸君