2016/08/03
メリクリ!
どうも。クリボッチなどという新興ワードが横行しているようですが、クリスマスは断然家族と過ごす派の僕には無縁の話です。
さて、今年ももうすぐ終わりますが仕事をされている方は1年間おつかれさまでした。
デスクワークをしている人はパソコンとずっと向き合うわけで、僕のように目疲れや肩こりに悩まされた人も多いことと思います。
最近ではそんなPCから出る有害な光、ブルーライトをカットするレンズ(通称PCメガネ)という商品が世間に出回って早数年が経ちました。
けっこう売れてるみたいなんですけど、知ってました?
で、僕もふと気になって、このブルーライトカットメガネについて調べてみたんです。
そしたら、この商品に対して抱いていた期待が見事に打ち破られる情報を見つけてしまいました。
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ブルーライトカットメガネは本当に効果がある?
詳しい根拠や事例なんかは下記サイトにて、これでもかというくらい丁寧に解説されていますので暇人さんはどうぞ。
けっこう長い記事で読むのは大変なので、まとめの部分だけを抽出すると、
- ブルーライトは単なる青い光のことで特別なものではない。
- 自然界にもあふれているし、蛍光灯にも含まれているもの。
- このブルーライトが人体に悪影響があるというなら、青空を眺めるのも健康に悪いということになり、昼にブルーライトをカットするメガネを使用すれば生活リズムが崩れるということになるはず。
以上のような、表面には出ていないけど、本来は考慮すべき情報が述べられています。
要するに、ブルーライトカットメガネのうたい文句って、販売する側にとって、都合の良い断片的な事実だけをいかにもそれっぽく並べているだけだということ。
ブルーライトが気になるなら、PCディスプレイの設定を調整したんじゃダメなの?って話です。
もちろんPCメガネの効果がまったくないというわけではなく、効果が得られたという人もいることでしょう。
ただ、これは毎年「○○ダイエット、□□ダイエットで効果が出た!」という話題が尽きないのと同じで個人差によるものだと思います。
それ、バイアスのかかった発言だね(メガネクイッ
ビジネスの世界なので、いかに商品を良く見せるか、価値のあるものだと思わせるのかは大事ですが、これが行き過ぎると今度は詐欺だと受け取る人も中には出てくるかもしれません。
で、僕は別に「PCメガネはクソだ」と言いたいわけではないんです。
問題なのは、この「都合の良いところだけをかいつまんで、それをさも普遍の事実のように捉えてしまう傾向」について。
この人間の持つ性質の一つ「確証バイアス」っていうんですけど、これについて知っておいてほしいと思ったんです。
参考:確証バイアスとは?
人は誰でも、無意識のうちに自分に都合のいい情報、自分の主張を後押しするような情報ばかりを集める傾向を持っている。この傾向が行き過ぎると、視野が狭くなったり、思考が偏ったり、それにより思わぬ失敗をしたりすることがある。またこの傾向を利用した犯罪も存在するので注意が必要。
出典:jigokuno.com
こんな経験はないでしょうか?説教される時や、なにかについて熱弁される時、「この人いかにもそれっぽいこと言ってるけど、どうも腑に落ちんなぁ。」という感覚。
この時ってたいていバイアスのかかったことを言われていることが多いです。
これのタチが悪いのは、言っている本人にも「これは都合が悪いから触れないようにしよう。」という意識があるわけじゃなく、都合が悪い事実があることを「認識すらしていない」ことにあります。
だから自分が正しい、間違っていないという想いに一寸の迷いもないんです。
もし、お互いに省みる気持ちがなければ、言ったもん勝ちみたいなところがあって、相手の主張するところ(今回の話でいうとPCメガネの必要性)を言われるがままに信じるしかなくなるんです。
これはなにも商売の世界だけじゃなく、身近な人間関係でも普通に起こりうることなんですよ。
そんな時、不利な状況に追いやられたり、いらぬストレスを抱え込まないようにこの確証バイアスという性質を覚えておくと、きっと役に立つ日がくるはずです。
というわけで解説が多く、長い記事になってしまいましたが、ここら辺で終わっておくことにします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
編集後記
年末年始の衝動買いには気を付けようず!!